基礎の修錬によって行き着くSimple is best!
- daisuke ichinose

- 2021年3月31日
- 読了時間: 3分
最近よく思うことなのだが、極限まで磨き上げた基礎力は、もはやそれ自体が曲芸であり、如何なるプラスαも必要としない領域に達する。要するに、いろんな余計なものを削ぎ落としていった先にあるシンプルで純粋なもの、これこそが究極の美であり、弛まぬ修錬によってのみ辿り着く最終結論なのではないだろうか?
少し分かりづらかったかもしれないので、料理人らしく料理を例に考えてみようと思う。
コックになりたての頃は、ひたすら基礎を反復し、あらゆる知識や技術を習得しようと躍起になっていたように思う。そのせいか、料理の根本とも言うべき大事なことを考えることなく、只々新しいレシピや調理法などをひたすら追い求める、そんな日々を過ごしていた。
だが、最近になってようやく、料理を創造する上で1番大切なことが何なのか?
それが少し見えてきた気がする。それは、素材の味を真に引き出せているか?という問いだ。まずは、素材の味や風味を壊さずに、更にもう一段味を引き上げるにはどうすればいいのか?を自問自答する癖がついた。
以前は、ひたすら味✖️味による食材同士を掛け合わせることで、コンビナーレ(調和)を考えていたが、最近はメインとなる食材へのアプローチの仕方を重視する考え方にシフトするようになった。要は、純粋に余計なものを削ぎ落として、ギリギリまでシンプルにした料理を目指す感じだ。シンプルな料理に極限までこだわることで、より一つ一つの素材に対するアプローチ方法が複雑になり、逆に手間は増えることになる。だが、それがいい。
シンプルな料理に宿る料理人の修錬の結晶を感じ取ってもらえるような、そんな一瞬を目指して料理と向き合うこと、これこそが料理人の基礎の修錬の行き着く先にある答えではないだろうか?
従って、基礎を極めることで見えてくる世界というものがあり、メークインやアスパラの皮剥き一つとっても、それを極限まで突き詰めることで初めて辿り着く境地というものがあるはずだ。無駄なことなど何一つありはしない。はっきり言おう!基礎のない人間に魅力はないし、いくら着飾ったところで所詮は紛いモノだ。圧倒的な基礎力の前では無力と言ってもいい。これはハンター✖️ハンターのゴンを見れば一目瞭然だ。
料理と真剣に向き合えば向き合うほど、余計なものを削ぎ落とし、Simple is best!に近づいていく、そんな気がしている。今だから言えることだが、料理は足し算よりも引き算の方が大事で、より洗練された美を追求していけば、自ずと辿り着く答えのように感じる。
偉そうに熱く語ってしまったが、何事もシンプルこそが最も完成形に近いと言えるのではないだろうか?何かに行き詰まった時こそ、Simple is best!を思い出し、原点回帰してみるのも一考だ。 Good Luck!



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